マレーシアは食文化がとても豊かで、朝食も例外ではありません。普段のトーストやシリアルとはひと味違い、活気があり、ボリュームがあって大胆な味付けが多いです。マレーシアを探検中の駐在員にとっては、朝こそ地元のおいしい料理に飛び込む絶好の機会ではないでしょうか。マレーシア流の一日の始め方として、人気の朝食メニューをいくつかご紹介します。
ナシレマッ
ナシレマッはマレーシアの国民食とも呼ばれており、ココナッツミルクで炊いたご飯にサンバル、フライドアンチョビ、ローストピーナッツ、キュウリのスライス、ゆで卵や目玉焼きが添えられます。チキンレンダンやフライドチキンを加えたバリエーションもあり、より深い味わいを楽しめます。マレーシアの人々に愛される風味がぎゅっと詰まっているため、屋台からカフェまでさまざまな場所で手軽に味わえます。
ロティ・カナイ
ロティ・カナイはインド系イスラム料理から生まれた朝食の定番で、外はカリッ、中はふわふわの平たいパンです。一般的にはダールやカレー、サンバルなどと一緒に食べますが、甘党の方は砂糖やコンデンスミルクをかけてもおいしいです。売り子が生地を伸ばしたりひっくり返したりする様子を見るのも、この料理の大きな魅力ではないでしょうか。
クイ
クイは、コーヒーや紅茶と一緒に楽しむ伝統的なケーキやお菓子の総称です。米粉、ココナッツミルク、パンダンなどを使った色とりどりのお菓子があり、独特の風味があります。クワ・ラピス（層を重ねたケーキ）やオンデ・オンデ（パームシュガー入りのもち米ボール）、セリ・ムカ（もち米とパンダンカスタードの2層クイ）などが人気です。軽やかですがしっかり満足感を得られるので、一日の始まりにもぴったりです。
ロントン・クア
ロントン・クアは、圧縮した餅米をココナッツベースの濃厚なグレービーで味わうマレー料理です。野菜やゆで卵、サンバル、揚げテンペなどを組み合わせることも多く、クリーミーで香ばしい風味が楽しめます。特にお祝いの季節に人気がありますが、一年を通して提供されるため、食べ応えのある朝食をいつでも堪能できます。
ロントン・ダラット
ロントン・ダラットは、ロントン・クアと異なりグレービーをかけずに味わいます。お餅には野菜やセルンディン（スパイスの効いた肉そぼろ）が添えられ、必要に応じてサンバルで味をプラスします。あっさりしていますが満足感はあり、朝から重いものは避けたい方にもおすすめです。
半熟卵とカヤトースト
軽めの朝食を好む方には、半熟卵とカヤトーストはいかがでしょうか。半熟卵に醤油と白胡椒をかけ、トーストに甘いココナッツと卵のジャムであるカヤを塗ります。濃い地元のコーヒーやテ・タリックを合わせれば、クラシックなマレーシアの朝食セットを気軽に楽しめます。
ミーゴレンまたはナシゴレン
香ばしく温かいものが好みなら、ミーゴレン（炒め麺）やナシゴレン（炒めご飯）がおすすめです。卵や野菜、サンバルなどを入れて調理されることが多く、海老や鶏肉、牛肉などの具材も加わります。朝からしっかり食べたい方にはぴったりのメニューです。
バナナの葉の朝食
特別感のある朝を迎えたい場合は、バナナの葉を使った朝食を試してみるのも良いかもしれません。バナナの葉の上にご飯、カレー、野菜を盛り、フライドチキンや魚などのサイドメニューを添えることが多いです。ボリューム満点で重めですが、ぜひ一度体験してみる価値があります。
マレーシアの朝食が食べられる場所
マレーシアの朝食は、ホーカーセンターや道端の屋台、コーヒーショップ、レストランなど、多彩な場所で味わえます。地元の人々が朝食を楽しむ素朴なワルンやコピティアム（Kopitiam）を訪れると、その土地ならではの雰囲気を肌で感じることができるでしょう。
マレーシアに来たばかりで朝食探しに迷っている方は、マレーシアンリンクがサポートします。おすすめのローカル食堂、評判のナシレマッ屋台、本格的なロントン・クアやカヤトーストが楽しめるお店などをご案内いたします。
マレーシアの朝食を味わうことは、単に食事をするだけではなく、文化を体験し、地元の人々とのつながりを感じながら一日を始めることでもあります。バリエーション豊富なマレーシアの朝食は、決して飽きることがありません。ぜひ思い切ってチャレンジしてみてください。
📷: ジュリアナ
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